新型コロナウィルス感染症とNISにおける感染予防対策

国連の「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約）」は、子どもの教育および安全に関する権利を保証しています。これらの権利を守るため、NISでは学びの場をキャンパス内からオンラインへと移行する必要に迫られる場合があります。今般のCOVID-19(新型コロナウィルス）の感染拡大がそのケースです。

オンライン授業により；

• 臨時休校により生徒が不当な不利益を被ることなく、適切な学習効果をあげる機会がもたらされる学習体制を保証します
• 生徒の心身の健康を最優先とし、生徒支援部、カウンセラー、担任教師、および周りの大人たちが、子どもたちをストレスから守ります

以下にご案内するNISオンライン授業の枠組みは、オンライン授業の計画および運用についてご案内するものです。お子様の学年、教科ごとに、具体的にどのように本ポリシーが実践されるのかは、別途各副教頭、教頭よりお知らせします。また、担当教師によっては、ご家庭でどのようにオンライン授業をサポートしていただくかにつきまして、保護者の皆様に直接お知らせ申し上げることもあります。

オンライン授業の基本的な構成は、対面での授業と同様です。

教師は以下の点を明確にします

• 学習において生徒に求めるもの（学習内容、学習目標）
• 学習の結果生徒に求めること（授業の結果としての成果）
• 学習方法（資料、教材、グループワーク、個人作業など）

授業内容は以下をバランスよく配分するものとします

• 達成すべき課題、活動
• 教師による授業（ライブまたは録画）
• グループワーク、ディスカッション、対話（ビデオ会議機能による）

生徒のサポート体制は以下のとおりです

• 特別支援、EALなどの生徒支援部によるサポート体制の継続
• すべての生徒の学習支援に関わる各部門および学校管理職によるサポート体制の継続

NISは引き続き生徒の心身の健康を最優先とします。ストレスを強いられるこの期間、友人や教師と離れて過ごす生徒たちの心身の健康を保つことは、より一層重要です。担任教師はホームルームにて生徒たちと定期的なビデオ面談を行い、生徒が心身ともに健康かどうかチェックします。さらに、特別支援、EAL、スクールカウンセラーを含め、生徒支援部の教師も通常通り生徒たちをサポートできる体制を維持します。

中等部・高等部の部活動はオンラインでミーティングを開くことも可能です。もし生徒がそのようなオンライン・ミーティングを希望する場合には顧問、担当教師にその旨申し出てください。教頭は録音した集会等を放送するなど、オンライン学習環境とは別の方法で生徒と連絡を取れるように準備します。生徒の心身の健康を保つために生徒と教師がともに取り組む方法はたくさんあります。

最後に、学校管理職はEメール、必要ならばビデオ面談によって生徒と連絡がいつでも取れる状況を維持します。

オンライン授業を成功させるためには、保護者の皆様のご協力が欠かせません。特にELCと小学部の生徒たちは、オンライン環境を整え、教師が計画した課題に取り組むうえで保護者のご協力が必要となります。中等部・高等部の生徒たちもまた、生活リズムを整え、規則正しく学習に取り組むために保護者のご協力が必要です。

子どもがオンライン学習に取り組む間、保護者が家事や仕事で目を離す状況になる可能性、あるいは一人の保護者が複数の子どもを同時にサポートしなければならない可能性も想定されます。それを踏まえ、教師は可能な限り、生徒が保護者の助けを借りずに学習に取り組めるよう指導しますが、やはり年少の子どもたちは保護者の手厚いサポートが必要となります。効果的にオンライン授業を進めるためにも、保護者は子どもの担任教師に連絡をし、子どもをサポートする際に生じる懸念や困難について話し合うよう求められます。同様に担任教師もまた保護者に連絡をし、子どもにとって最適なサポート方法や指針を提案することがあります。

NISはこの臨時休校措置が短期間で解除されると想定し、名古屋市および近郊の自宅にいる生徒に向けたオンライン授業を実施します。したがって、今回の対応は日本の時間帯に基づいた時間割制をとることになります。

つまり、１日のうち決められた時間に、決められた時間割にそって授業やその他の学習活動が行われるということです。

• 中等部・高等部：１日４時限、ホームルームも行い、お昼休みと休み時間（午前／午後）も挟みます。
• ELC・小学部：学年により異なる場合もありますが、保護者が子どもをサポートしやすくするため、中等部・高等部よりも柔軟なスケジュールが適用されます。

日本と時差のある地域にいる生徒は、一部のオンライン授業に参加できない可能性があります。教師が様々な時間帯に合わせて何度もライブ授業を行うことが難しいためです。もちろん、録画された授業や課題の資料にはアクセスできるため、可能な限り参加することが求められます。

仮にオンライン授業の期間延長が決まった場合、NISはその時点でのコミュニティのニーズを反映するために、今回の対応モデルを再検討します。変更は保護者に通知され、本ハンドブックの内容も更新されます。ただし、2020年の春休み前の変更はありません。

教師は生徒の取り組み状況により出欠を確認します。出欠確認の方法はクラスによって異なります。課題の提出、ライブ授業の参加、グーグルドキュメントのサインインやグループワークへの参加によって“出欠確認”させていただきます。

オンライン授業に出席できない生徒は、授業開始前までに通常通りオフィスまで毎回お知らせください。37.5℃以上の発熱が4日以上続いている、強いだるさ（倦怠感）/体調不良、新型コロナウィルスに罹患、または、新型コロナウィルスに罹患した方に接触した場合は早急にヘルスオフィスまでお知らせください。

キャンパス内での学習と同様、オンライン環境においても児童保護は学校が重要視する要素です。教師は引き続き児童保護の方針と教職員の行動規範の遵守を求められ、役割・境界線・権力・説明責任に関する４つの指針にそって生徒と関わります。詳細につきましては、Haikuのこちらをご覧ください。具体的には、保護者が同席している場合を除き、オンライン環境において生徒が教師を１対１のビデオ通話に招待したり、応じたりしないようお願い申し上げます。また、学校との通信には必ず生徒の学校メールアドレス（Gr.3以上）あるいは保護者のメールアドレス（ELC〜Gr.2）をご利用頂きますようお願い申し上げます。

オンライン授業は、オンライン環境で学習を確実に行っていただくために、必要に応じ多少内容の変更等させて頂く場合がございますが、LCから１２年生まで可能な限り既に計画されているカリキュラムに行われます。その場合の変更は今後の生徒の学習には影響は致しません。

カリキュラムについてご質問がある場合には、お子様の担当教師またはオンライン授業計画に記されているカリキュラム・コーディネーター、各部門の責任者までお問い合わせください。

オンライン授業は、以下の媒体を利用して行われます

ELC

• Gsuite ：ビデオレッスン、ビデオでの対話
• Storypark：資料、教材

小学部

• Gsuite ：ビデオレッスン、 ビデオでの対話(Google Meet)など
• Haiku ：学習内容、資料、教材、教師からの指示

中等部・高等部

• Gsuite ：ビデオレッスン、ビデオでの対話(Google Meet)など
• Haiku：学習内容、資料、教材、教師からの指示
• Managebac ：課題、採点、フィードバック

 
生徒と保護者は、Storypark（ELC）、HaikuおよびManagebac（小学部・中等部・高等部）にアクセス出来るよう設定されています。これらは学習方法が掲示される拠点となり、保護者と生徒はこれらへのアクセスが不可欠です。

ご質問等がございましたら、お手数ですが早急にテクノロジー・コーディネーターまでご連絡ください。

オンライン授業へのアクセスには、生徒は各自デバイスが必要となります。ラップトップのご利用が理想的ですが、ELC・小学部の生徒の場合は、カメラとマイクの機能があるiPadまたはタブレットでも十分です。
中等部・高等部の生徒は、個人のデバイスが各自必要になります。ELC・小学部の生徒は各自でデバイスがあれば理想的ですが、二人でデバイスを共有する形でも構いません。
学校には、必要に応じて貸し出し可能な追加のデバイスをご用意しております。お子様がデバイスをお持ちでなく、ご利用をご希望の場合は、テクノロジー・コーディネーターまでご連絡の上、学校までお越し下さい。

オンライン授業で何が変わるか – 避けるべき落とし穴は何か？

オンライン授業は刺激的なものです。たくさんの共同作業や取り組みがあり、学習は豊かで、深く、独自の視点から成り、魅力ある学習方法です。しかしながらオンライン授業は通常の授業とは違うため、注意すべきいくつかの落とし穴や問題があります。教師、保護者、生徒が、協力して取り組むことによってそれらの問題を避けることができます。

• 生徒の作業量の増加：オンライン授業では生徒が抱える課題のバランスが通常と異なる可能性があるため、生徒が負担と感じることも考えられます。そのような場合は、保護者と生徒がそのことを教師に伝えることが重要で、そうすることにより作業量を調整することができます。なぜならオンラインの環境下では教師がそのことに気づくのは難しいからです。
• 教師の作業量の増加：同様に、オンライン授業では教師による評価やフィードバックを必要とする課題が増加する傾向にあります。教師はこれまでのように提出された課題に対して評価やフィードバックを行いますが、詳細に書かれたフィードバックを提出された宿題ごとに返す時間を取ることが難しくなるため、これまでとは違った方法でフィードバックを提供することになります。保護者と生徒の皆様には、教師にとってもこのオンライン授業が新しい教育方法だということをご理解ください。
• テクノロジーに関わる問題：オンライン授業で使用する媒体（プラットフォーム）やデバイスを制限しているのは、テクノロジーに関わる問題を出来るだけ排除するためですが、問題が発生する可能性を完全に排除することはできません。保護者の皆様にはお子様が使用する機器と高速なインターネット接続が機能するようお子様のサポートをお願いします。NISのIT部門では皆様ご家族をサポートします。お子様の学習においてテクノロジーの問題がある場合、またはお子様が安全かつ効果的にテクノロジーを使用するためのご相談等は、テクノロジー・コーディネーターまでご連絡ください。
• 生徒のケア：対面での授業では、教師（およびクラスメイト）がお子様の様子の変化に気づくことができました。しかし、オンライン授業ではこれが容易にできません。以上の理由から、生徒も保護者の皆様も、お子様やクラスメイトの様子を注意深く見守っていただき、何か問題があれば学校にお知らせいただきますようお願いします。
• スクリーンタイムの増加：NISでは通常の学校生活においてもテクノロジーを使った学習を多く行っていますが、それは学校生活のごく一部です。オンライン授業では、生徒も教師もともにスクリーンタイムの増加が考えられます。生徒と保護者はスクリーンタイムを適度に抑制し、その他の健全なアクティビティ（外に出る、サイクリング、読書、楽器演奏、ボードゲームなど）の時間も設けるよう心がけていただくようお願いします。教師（特に下級生の教師）もテクノロジー機器に常に頼らない学習アクティビティを提供するため努力しています。お子様のオンライン学習によるスクリーンタイムついて不安のある保護者の方は、副教頭にご相談をお願いします。
• 保護者と教師の役割：オンライン学習では、お子様が課題を円滑に進めるために、教師と保護者それぞれに必要とされる責任と役割があります。教師はできる限り生徒のやる気を引き出す課題とアクティビティを提供します。そして、 保護者はお子様が最終的にすべきこと、すべきでないことを決定する責任があります。例えば、教師が時間を制限したうえで、家の中や近所でのアクティビティを勧めるとします。各ご家庭では、教師によるその指示が、お子様やご家庭の状況下で行うことが安全で適切であるかを理解し確認する責任があります。

生徒、教師、保護者それぞれに求められること

教師は

• 課題、学習活動、相互交流、講義のバランスの中で、適切でかつ興味をそそる学習、生徒の学びを促進する学習を提供する
• 学習内容、学習方法、そして、その学習をどのように表現するかを生徒に的確に指示する
• 出欠席を確認する
• 各学年のガイドラインに応じた学校時間中、生徒が学習と心身の健康のための支援を得ることが可能な状況にする
• 生徒の心身の健康に注意を払い、最高水準の児童保護を実践する
• 生徒が家族と過ごす時間を尊重し、生徒の学校時間外での活動への従事を要求しない

生徒は

• オンライン授業および学校時間中、健康的な生活習慣を維持する
• 通常の学校生活と同様の出席および参加態度に慣い、全てのコース、また授業の活動に一生懸命取り組む
• 教師の指示に従い、評価対象の課題や学習活動を定められた期限内に提出する
• 教師の勤務時間を尊重し、教師との連絡は学校時間内に行う。（午前8時以前、および午後5時以降は、教師への連絡時間外です）
• 各自健康管理をきちんと行い、自分自身もしくはクラスメイトが支援を必要としていると気づいた場合は、保護者や教師に報告する
• NISの教師が作成したビデオ、動画、教材の使用目的はNISオンライン授業のみであり、学校の関係者以外と共有してはならないことを理解する

保護者は

• オンライン授業に必要なもの（パソコン機器、学習環境、インターネットへのアクセス）を全て備えられていることを確認する
• オンライン授業の時間割に沿って学習が進められるよう、健康的な生活習慣を送れるサポートする
• 子供が学習面で困難をきたしサポートが必要な状況ならば、教師や学校管理職、またはスタッフに報告する
• 教師の勤務時間を尊重し、教師との連絡は学校時間内に行う。（午前8時以前、および午後5時以降は、教師への連絡時間外です）
• オンライン授業を欠席する場合は、通常通りオフィスに連絡する
• オンライン授業へのアクセスに問題が生じた場合は、テクノロジー・コーディネーターに連絡する

保護者の方は、この本校のオンライン授業はCOVID-19 (新型コロナウイルス）の感染拡大を阻止するための日本政府の要請に起因するものであることをご理解ください。そのため、生徒たちが集まるお泊まり会等のイベントはご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

コミュニケーションと責任

学校内で行われる授業と同様に、生徒と保護者をサポートするためのスタッフをオンライン授業においても配置します。保護者と生徒のための連絡先はこちらをご覧ください。
 
学校全体としての新型コロナウィルスの対応についてのご質問
新型コロナウィルスに関しての学校の見解、対応についてのご質問は、直接、学校長までお知らせください。

テクノロジー

オンライン授業では以下の３つの媒体/ソフト/アプリをご利用いただくことになります

• Haiku/Powerschool Learning（ELCについてはStorypark)
• Google Meet（全学年）ービデオによる対話
• GSuite（Google Docs, Google Slides, Google Sheets, Google calendarsなど）（全学年）

中高等部では、フィードバックや評価の際に引き続きManagebacを使用します。

上記の媒体、ソフトなどの使用方法についてはこちらをごらんください。

ご質問等ございましたら、テクノロジー・コーディネーターまでご連絡ください。IT部門のスタッフがお手伝いします。

ELC
SroryParkのご利用について、ご質問等ございましたらELCコーディネーターまでご連絡ください。

１−２年生
１−２年生には本校のGoogleアカウントがありませんので、Haiku内のリンクをご利用いただくことになります。保護者の皆様におかれましては必ず保護者のHaikuアカウントへのアクセスが可能であることをご確認ください。また、１−２年生は各自のHaikuのユーザーネームとパスワードが、先週金曜日に設定されております。パスワードの再設定などについてお困りの方は、テクノロジー・コーディネーターまでご連絡ください。

３−１２年生のGoogleアカウント
全ての３−１２年生は各自Google アカウントが設定されていますので、全てのGSuiteが利用可能です。GSuiteにより、Gmail、 Google Drive、Google Calendar 、Google Hangoutがご利用いただけます。

３−５年生
教師の指示に従い、Haikuを使ったオンライン授業にアクセスしてください。

中高等部
６−１２年生は、各クラス及び各教科の毎日の課題、タスクなどについての情報を、必ず毎日確認してください。また、毎日Eメールと、グーグルカレンダーの時間割を確認してください。中高等部の生徒については、Google Meetを用いて教師との対話に参加するのは各自の責任とします。Google Meetのリンクはグーグルカレンダーに表示されます。パスワードのリセットや質問などはテクノロジー・コーディネーターに連絡してください。

ご質問、お問い合わせ先
オンライン授業についての情報はこちらのHaikuのオンライン授業のページをご覧ください。Haikuにアクセスできない場合はテクノロジー・コーディネーターまでご連絡ください。